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個展「構文;虚言;註と層と像」SPACE NOBORU

  • 執筆者の写真: ちぇんしげ 重穎
    ちぇんしげ 重穎
  • 2月25日
  • 読了時間: 1分

会期:2025.02.19(水)-03.15(日) 水土日のみオープン、水18:00-21:00 土日12:00-17:00

会場:SPACE NOBORU(151-0053 東京都渋谷区代々木5丁目61−3 神永ハイツ 1F)


❖展示に寄せて

 此れは、コミュニケーションを最優先とする文章ではない。しばらくの間、〈線〉と〈ライン〉[1]のことに没頭した。任意の平面に存在する線に対し、如何に意味論を付随させたり取り除いたりするかに悩まされる近頃。貝葉[2]に書かれる文字系統は、葉っぱの繊維方向に即さないために弧を描くようになったという[3]。野菜の黒い斑点[4]、紙、字、輪郭、ストレス[5]の表面化etc.。白菜[6]の英訳 nappa cabbage のpとbが奇しくもダブりやがる。絵や字にされたモチーフに迫る実態の写し身、イメージの構成は幾多のレイヤーによる統辞的に配置された像[7]。文字の誕生[8] は言葉や思想を後世に残すためだとよく言われるけれど、そうだとすればあまりにも自己犠牲[9] 主義すぎてどうも気が滅入るのだ[10]。[1]配置(install)の意味を含む線のこと。[2]椰子などの植物の葉を加工した書写材料。貝多羅葉とも呼ばれる。[3]東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所/編『図説 アジア文字入門』河出書房新社、2005。[4]ポリフェノール(polyphenol)。[5]さぞ辛かろう。[6] 家の近くの八百屋で一玉¥200で買って一ヶ月間をかけて食べた。[7]ぎり非文でない調和 [8]東京は生馬の目を抜く[9] ああアンパンマンやさしい君は~。[10]対人関係を意識する文末表現。





 
 
 

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